建築用語集


建築関係でよく出てくる用語を集めました。


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サーキュレーター
気調節などの循環器。天井によどみがちな暖気を下部に循環させ、上下の温度差をなくして均一化するための機械。
 
採光(さいこう)
電灯による人工的な光ではなく、昼間の自然な光を取り入れること。
建築基準法では一部を除き、居室に求める採光上有効な開口面積で、住宅では床面積の1/7以上などと定めがある。
 
サイディング
外壁をつくる方式の一種で、板状の外壁材、もしくはそれを張りつける方式全般を指す。住宅の外観に洋風ムードと高級感を漂わせる。
水気を使わず、釘打ちやネジ留めで仕上げることが特徴。
 
サニタリー
「衛生的な」という意味で、浴室・トイレ・洗面所の3カ所を呼ぶ。欧米では、これら3つが一体化しているのが普通だが、日本では、洗面所と浴室は一体化しているものの、トイレは別につくられるのが一般的。
 
サンデッキ
外部に張り出した広い面積を有する床で、本来的には日光浴を目的とする点でテラスと異なる。日当たりの良いことが絶対条件。
 
シート防水(しーとぼうすい)
塩化ビニールや合成ゴムシートなどの合成高分子ルーフィングを、合成ゴムまたは合成樹脂の接着剤で下地に貼り付け防水する工法。
 
シーラー
塗装のための下地処理剤。塗装面への塗料の吸い込みを防止する。
 
シーリング材(しーりんぐざい)
各種部材間に生じる隙間に用いる充てん材の総称。
 
シーリングライト
天井に直に取り付ける照明のこと。
 
敷居(しきい)
鴨居と対をなす部材。
 
式台(しきだい)
現在の住宅の玄関では、上下足の履き替えのための土間と上がり框の中間に設けられた板敷き部分を指す。
 
システムキッチン
モジュール(基準工法)と組み立て方式があらかじめ定められた厨房設備のことを指す。主に、流し台・コンロ・レンジフード・調理台などが組み合わされている。
 
地鎮祭(じちんさい)
工事着工にあたり敷地の守護神をまつって祓い清め、敷地の安定と工事の安全を祈願する祭事。
 
漆喰(しっくい)
石灰に糊とすさを混ぜて水で練り合わせた日本独特の左官材料。調湿効果のある仕上げ材として注目されている。
 
シックハウス症候群(しっくはうすしょうこうぐん)
室内の汚染された空気が原因で起こる健康障害のこと。
住いの床や壁、構造体、家具などの材料に使用される化学物質が問題になり近年注目を浴びている。
 
シナ合板(しなごうはん)
心材にラワンを使い、シナを貼り合わせたもの。芯材、画材ともにシナを使ったものはシナ共芯合板(シナともしんごうはん)という。
木肌の美しさが好まれ、室内や家具などに汎用される。
 
地縄張り(じなわはり)
建物の位置を確認するために建築前の宅地に図面通りに縄を張ること。
 
地盤調査(じばんちょうさ)
敷地の地盤状態をみて、どのような土地改良を施すべきか対策を立てるための調査。
  
絞り丸太(しぼりまるた)
表面に絞りの入った磨き丸太のこと。天然材では非常に稀で、床柱などに珍重される。
 
遮音材(しゃおんざい)
音が外部に伝わるのを、また外部から伝わるのを遮る材料のこと。
 
ジャロジー
羽根状の細長いガラスを並べた通風の調整が出来るサッシのこと。
 
集成材(しゅうせいざい)
いくつかの小割の木を接着して、板や角材などひとつの材にした複合的構成材。
 
竣工式(しゅんこうしき)
工事が無事完成したことを神々に奉謝し、将来も安全堅固であるように願う祭り。
 
書院(しょいん)
床の間の脇にある棚と障子で構成された区画のこと。
 
上棟式(じょうとうしき)
建築祭礼のひとつ。棟木を上げるときに行われ、大地をつかさどる神に感謝し、完成までの工事の無事を祈願する祭事。建前とも呼ばれる。
 
シロッコファン
多翼送風機の俗称として多用されている。多翼ファンとも呼ばれる。
風切り音が低いのが特徴。
 
真壁(しんかべ)
木造建築で柱を隠さず仕上げた壁。柱から少しさがった面に壁をつくる。
普通の和風家屋の壁。構造材がそのまま意匠的な要素となる。
 
人工大理石(じんこうだいりせき)
天然の大理石に似せて造った模造大理石。合成樹脂と無機微粒子によって造られる。
キッチンのワープや浴槽などに使用される。
 
心々(しんしん)
部材の中心線から他の部材の中心線までの意、またはその長さ。真々とも書く。
 
新鳥の子(しんとりのこ)
製紙から模様付けまで機械で作られる襖紙。
 
スキップフロアー
1.2階の間に半階ずらして設けたフロアーのこと。上下の空間を結合する効果がある。
 
筋違い(すじかい)
軸組間に対角線に入れることにより軸組の強度を増し、耐震性を強めてゆがみを防ぐ役割をする斜材。
 
ストリップ階段(すとりっぷかいだん)
側桁階段のこと。段板の間が透けていることから俗にこう呼ばれる。段板を支持するために両側に配置される側桁と段板で校正されている。
 
スパイラル階段(すぱいらるかいだん)
螺旋階段。上り下りが螺旋状に回転する形態の階段。
 
スパン(span)
建物の横架材またはアーチやドームなどの架構支点間の距離。梁間、梁行。
 
スプルース(spruce)
輸入材の中では、トウヒ類のシトカスプルースが代表的。
心材は淡桃色で白色の辺材との色の差は不明瞭。加工性が良い。
 
スライディングウォール
可動間仕切り。
台所や食事室、居間などを必要に応じて切り離し2室にしたい場合などによい。
 
スラブ
鉄筋コンクリート(RC)構造の床板のこと。
 
スレート
屋根や外装などに使用される石質の薄い板のこと。粘板岩を薄くはいだ天然スレートと、人工の石綿スレートがある。
 
スローブ
バリアフリーの一つで、段差が生じる部分を傾斜面にすること。段差をなくしてスローブにすることでひっかかりがなくなり、車椅子での移動が可能になる。高齢化社会への対応として、必要性が高まっている。
 
セメント瓦(せめんとかわら)
セメントに硬質細骨材を混合したモルタルを成形したもの。表面にはウレタン樹脂を静電塗装し、耐久性を高めている。
 
背割り(せわり)
乾燥による割れを防ぐため、柱などにあらかじめ裏になる側に切れ目を入れておくこと。
 
セントラルクリーナー
集中方式の掃除システム。一カ所に大型の集塵機を設置して、壁内部に配管したパイプに、各部屋や廊下につけた吸入口をつなぐ。掃除をする際には、吸引ホースを吸入口に差し込むだけ。掃除機を使用する手間が無くなる上、室内の空気を汚さず簡単に掃除ができる。集塵機にたまったゴミは年に数回捨てるだけでよい。
 
セントラル方式(冷暖房)(せんとらるほうしき)
建物の一ヶ所にボイラーを設け、そこから配管ダクトで各室に送って,建物全体に冷暖房が行き渡るようにした方式。
 
ソーラーシステム
太陽熱エネルギーを利用した住宅のこと。機器を用いて行うものをアクティブ・ソーラー、構造や間取りなどの設計手法によるものがパッシブ・ソーラーと呼ばれている。
 
袖壁(そでかべ)
建物の外側に突き出して設けられた壁の総称。
 
外断熱(そとだんねつ)
鉄筋コンクリート造など、熱容量の大きい構造体の建築の外側に施す断熱工法。



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